文采
ぶんさい
名詞
標準
文例 · 用例
東京でこそ外へさえ出れば、向うから眼の中へ飛び込んでくる図だが、渺茫たる草原のいずくを物色したって、斯様な文采は眸に落ちるべきはずでない。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
それから『綱目』に〈『主物簿』いう孕環の兎は左腋に懐く毛に文采あり、百五十年に至りて、環脳に転ず、能く形を隠すなり、王相の『雅述』にいわく兎は潦を以て鼈と為り鼈は旱を以て兎と為る、※惑明らかならざればすなわち雉兎を生む〉と奇い説を引き居る。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
かつ我が儒者はたいがい皆、武人の家に生れたる者にして、文采風流の中におのずから快活の精神を存し、よく子弟を教育してその気風を養い、全国士族以上の者は皆これに靡ざるはなし。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
伊藤侯は公卿華族の如く、大隈伯は大名華族の如し伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯に逢ふものは、其の敬す可くして狎る可からざるを思ひ、伊藤侯に接するものは、其の悦ぶ可くして畏る可からざるを感ず※是れ其の均しく貴族的姿致あるに拘らず、一は武骨を以て勝ち、一は文采を以て優る所以なり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
彼れの言行には、一點の衒耀なく、夸張なく、文采の燦爛たるものなく、活氣の飛動せるものなく、常に克己、自制、規律を以て鍛錬せられたる軍人氣質の標本たりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
彼れの言行には、一点の衒耀なく、夸張なく、文采の燦爛たるものなく、活気の飛動せるものなく、常に克己、自制、規律を以て鍛錬せられたる軍人気質の標本たりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫