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日足

ひあし
名詞
1
標準
文例 · 用例
秋の日足の短さ、日はようやく傾きそめる。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
そして事實彼は十日足らずのうちに昭和堂の主人の世話で本郷通りの本屋の夜店のなかにまじつた。
島木健作 第一義の道 青空文庫
京都には自由党の支部に長岡以来の渋谷黙庵氏がゐたが、帰りに立寄るやうに言つてよこしたので、白峰氏の家に一両日足を止めることにした。
徳田秋聲 佗しい放浪の旅 青空文庫
「人の知らない苦労するよ」 我慢づよい兄の口からそう言われると、道太は自分の怠慢が心に責められて、そう遠いところでもないのに、なぜもっと精を出して毎日足を運ばないのかと、みずから慚じるのであった。
徳田秋声 挿話 青空文庫
今小さい畠の彼方の栗の木には、段々と傾いて行く日足が、黄色い灯を点したやうにしづかにさしてゐる。
鈴木三重吉 桑の実 青空文庫
もう屋根に當る日足も段々と夕方に近く蔭ばみになるのにまだ歸つて來ない。
鈴木三重吉 金魚 青空文庫
坂上とよ子はそれでも合間々々の十日足らずの間に、私にぼんやり輪郭を描かせるほどの、身の上話をきかせていた。
鷹野つぎ 草藪 青空文庫
彼は次の日足を引ずらねば歩けぬ程足首の關節に疼痛を感じたのであつた。
長塚節 青空文庫