屠る
ほふる異読 はふる・ほぶる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to slaughter
文例 · 用例
――彼はこうした場面を想像で頭の中に描いて見ると、どんなに金になっても、豚を屠ることは厭だった。
— 佐左木俊郎 『首を失った蜻蛉』 青空文庫
生活のためにはどんな事でもする覚悟でいたのだが、自分が食うために豚を屠るのは……その藻掻き苦しむ酷な有様を自分の手によって醸し、それをまのあたり凝視るのは……。
— 佐左木俊郎 『首を失った蜻蛉』 青空文庫
だが職業として毎日多くの豚を屠ることは、可哀想だ惨酷だという気がして出来なかった。
— 佐左木俊郎 『首を失った蜻蛉』 青空文庫
併し今となっては、可哀想だと思っても惨酷だと思っても、自分が生きるために豚を屠ることを職業としなければならないかも知れぬ境遇となっていることを思うと、自分のことながらも哀れになる程の、三四年という短い間の自分の境遇の変わり方が、あまりにも激しい変わり方だった。
— 佐左木俊郎 『首を失った蜻蛉』 青空文庫
土工になるか人夫になるか車力になるか、それとも心の眼を瞑って豚を屠るか、総ては内心の争闘の結果に任せようと心の中に呟きながら、彼は首の無い蜻蛉を持ったまままた静かに歩き出した。
— 佐左木俊郎 『首を失った蜻蛉』 青空文庫
『甲子夜話』続篇八〇に、松浦天祥侯程ヶ谷の途の茶店にて野猪の小なるを屠るを見る。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この二頭を生後間もない時分に分けてくれた平藏の親戚の家から、山羊を屠るから肉を食ひに來いと案内があつたことがあつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
午後、街へ――ポストへ、風呂屋へ、それから学校へ、そこで偶然、豚を屠る光景を目撃して不快な気持になつたが、樹明君に逢つて与太をとばしてゐるうちにすつかり愉快になつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
猟師は獲った鹿をその場で手際よく屠り、山の恵みに感謝して肉を分けた。
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かつての村では、祭りの日のために大切に育てた家畜を屠る習慣があった。
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命をいただく重みを知るために、学生たちが屠殺場で牛を屠る工程を見学した。
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標準
to defeat soundly
作例 · 標準
弱小校だった我が校の野球部が、ついに昨年の優勝候補を屠って決勝に進出した。
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王者の座に君臨していたベテラン選手を、新星が圧倒的なスコアで屠った。
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彼は持ち前のスピードを武器に、次々と強敵を屠り、ついに世界ランキング1位に登り詰めた。
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