御老中
ごろうじゅう
名詞
標準
文例 · 用例
三とせ前からこうして矢場を開き、うぬら初め家中の者共の弓の対手となっていたは、みな御老中の命によって当藩の秘密嗅ぎ出すための計りごとじゃ。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
御老中様もお気をつけ遊ばしますよう――」 人形のように固くなって、勤王浪土取締りの隊士達が見送っているのを、対馬守の足どりは実に静かだった。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
「今日殿様被蒙仰御老中恐悦至極なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
御老中様には御存じないかも知りませぬが、あの紐と申しますのは、徳川のお家の長いのを寿くために、長目に致してございますので、唯今のお言葉で伺ひますと、まるでお家が早く滅びましても……」「もう可い。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
一、後々の事は母方の縁辺により、御老中、久世広周殿に御願申上べき事 以上。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
しかるところ、異国船|神奈川沖へ乗り入れ候おもむき、御老中御屋敷へ注進あり。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
右のおもむき、御用番御老中よりも仰せられ候。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
宿村へ仰せ渡され候書付「方今の御時勢、追い追い伝聞いたしおり申すべく候えども、上方辺の騒動容易ならざる事にこれあり、右残党諸所へ散乱いたし候につき、御関所においてもその取り締まり方、御老中より御話し相成りし次第に候。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫