江辺
こうへん
名詞
標準
文例 · 用例
温は率然「江辺柳」の三字を書して示した。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
賦得江辺柳翠色連荒岸。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
蛟を生む 長沙の人とばかりで、その姓名を忘れたが、家は江辺に住んでいた。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
清正は更に開城を経た後大陸を横断して西海岸に出で、海汀倉に大勝し長駆|豆満江辺の会寧に至った。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
始め肥後宇土郡|江辺村に晴耕雨読の生活を送ること三十余年であったが、寛永十四年即ち天草島原の切利支丹一揆の乱が起った年の夏、大矢野島に渡り越野浦に移り住んで居た。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
隆、後江辺に至り荻を伐る。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
されば近江辺に古来今に至るまで田畑側に樹を多く植えあるは無用の至りとて浅智の者は大笑いするが、実は害虫駆除に大功あり、非常に費用を節倹するの妙法というべし。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
その響を耳にする時は、聴く者は皆落着いた心持になれず、何事か遠くの国の事でも告げ知らされるやうに、身を起して江辺へ出て見ずには居られない。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫