掻い摘む
かいつまむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to sum up
文例 · 用例
その話は長くて煩はしいものでしたが、要領をかいつまむと、岡谷半嶺は非常に天才で、若くして南宗北宗兩派の技法を體得し、更に和風の土佐住吉の畫風に亙り、技巧の上に於ては完璧の境に達したのが、四十歳そこ/\のまだ若い盛りでした。
— 名畫紛失 『錢形平次捕物控』 青空文庫
幸い私の心は落ち付いて、死際が近いせいか、気力も一段と加わって来ました」 お通の話しは長いものでした、が、それをかいつまむと―― お通の父は岡山の表具師幸吉で、享和の頃飛行具を発見し、人の作るまじきものを作ったという罪で故郷を追われ、流れ流れて加州へ入ったのは今から三十年も前のことです。
— 野村胡堂 『天保の飛行術』 青空文庫
むろん、彼はそれをよどみなく流暢に話したわけでもなかったが、肝心なことばや肝要なしぐさをかいつまむようにして、ただのひとことで自分自身の感情をまざまざと伝えるようにしながら、すべてを手に取るように説明した。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫