一寸先
いっすんさき
名詞
標準
an inch ahead
文例 · 用例
沖で暴風でも吃ッた時には、一寸先は闇だ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
人間にも恐らく眼に見えない運命の頸環が附いているのであろうが、人も知らず、我も知らず、いわゆる「一寸先は闇」の世を、何れも面白そうに飛び廻っているのである。
— 岡本綺堂 『一日一筆』 青空文庫
時に川中島は前夜細雨があったためか、一寸先もわからぬ濃霧である。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
時に濃霧(川中島の名物)が深く立ちこめて一寸先もみえない。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
その夜は曇天で一寸先も見えぬ闇黒は全部を蔽うて居た。
— 村山槐多 『悪魔の舌』 青空文庫
もしその意味に従えば、……一寸先へも出られぬのである。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
一寸先は闇の心地で、殆んど夢路たどる思ひである。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
一寸先も見えなくなつたのです。
— 牧野信一 『嘆きの孔雀』 青空文庫
作例 · 標準
濃霧のせいで車のハイビームを点けても、一寸先すら見えない状況だ。
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「うわっ、一寸先で誰か転んだぞ!足元が暗いから気をつけろ」
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都会の喧騒から離れた山奥の夜道は、一寸先も分からないほどの静寂と闇に包まれる。
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