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輪差

わさ
名詞
1
標準
loop
文例 · 用例
私は、隣家から菊の花を貰つて来て塵の溜つてゐる一輪差を洗ひ、簪のやうに差し込んで心細く眺めた。
牧野信一 悪筆 青空文庫
床柱も、そこの一輪差しに活けられている黄菊の花弁の冷たささえも頬に感じられて来るような室の底冷える空気である。
宮本百合子 二人いるとき 青空文庫
行手は楢の密生林で、それ以上は先へ進まれぬので、この辺でよかろうと繩で輪差をこしらえて高木の首を嵌込み、その端を持って欅の木へ攀登った。
久生十蘭 湖畔 青空文庫
小床には、いつも何か花が活けてあり、また卓の上にも一輪差が置いてあって、花がしおれないうちに必ず新しいのと取りかえられていたが、そうしたことは、すべて奥さんの心づくしであった。
第三部 次郎物語 青空文庫
さてお銀様は、机の上をながめたけれども、そこに、有野村の家の居間にあるような、一輪差しの花活も何もありません。
慢心和尚の巻 大菩薩峠 青空文庫
まったくその土地では、猟師たちが彼らの面前でたくさんの紐を結んで靴をはいて見せたり、妙な輪差を頭にまきつけて見せたり、鳥もちを眼になすりこむ真似をして見せたりするようになった。
ESSAIS DE MONTAIGNE モンテーニュ随想録 青空文庫
当時の日本は、文明開化の欧米心酔時代であったので、至るところ、彼はそうした不機嫌の目に逢わされた。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
やがて、三鷹の家は爆弾でこわされたが、家の者は誰も傷を負わなかった。
太宰治 青空文庫
作例 · 標準
このネックレスの留め具は輪差になっていて、着脱が簡単だ。
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