逆波
さかなみ異読 ぎゃくろう・げきろう
名詞多音語
標準
choppy seas
文例 · 用例
川底のあらゆる起伏、岸辺の逆波みんなそのものとしてまざまざと見、且つ持ちつつ、しかし川は川下へ向って流れゆく。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
海面いちめんに水霧がたち、日暮れ方のような暗さになって、房総の山々のありかさえ見わけのつかぬうちに、雷雨とともに、十丈もあろうかという逆波が立ち、未曽有の悪潮に揉まれ揉まれて舵を折ってしまった。
— 久生十蘭 『藤九郎の島』 青空文庫
なぜって、その人達は、海のように青い髪の毛をして、からだがおさかなみたいにすぼまっているんですもの。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫
そこで彼は再び、さかなみたいで、うろこがあって、足にみずかきがついていて、頤に一束の海藻みたいなものが生えた人間の姿に返りました。
— A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS 『ワンダ・ブック――少年・少女のために――』 青空文庫
おばさま、その訳を詳しくお話して頂戴、おばさまの顔は美しいけれど余りに白っぽいし、お背中だって先刻さすったときに感じたんだけど、まるで、おさかなみたいに冷え切っていたわ。
— 室生犀星 『蜜のあわれ』 青空文庫
「宅の子ときたら、お父さんに似て、お酒のさかなみたいな物ばかり好くんですの」と、子供の異常味覺を、優秀兒の特性かのごとく思ひ誤つて、客に語る母親もある。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
作例 · 標準
船は激しい逆波に揺られながら、港を目指していた。
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