糞臭
ふんしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
北洲の人大小便すれば自ずから地下に没し、その地清潔で糞臭の処なし。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
虎答えていわく、汝毛|竪ちて森々たり、諸畜中下極たり、猪汝速やかに去るべし、糞臭堪ゆべからずと。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
すると男女の客が二人僕等の顔を尻目にかけながら、「何か匂いますね」「うん、糞臭いな」などと話しはじめた。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
長命寺の桜餅を糞臭いとは――僕は未だに生意気にもこの二人を田舎者めと軽蔑したことを覚えている。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
槍ヶ岳の坊主小屋あたりまで、人間の体臭、いや糞臭で一杯だというじゃありませんか。
— 河東碧梧桐 『登山は冒険なり』 青空文庫
俺はそれを聽いてから、とくと思案を定めることにしよう」 平次は草花いぢりで少し泥になつた手を叩いて、八五郎と並んで縁側に腰を掛けると、八五郎の手から煙管を取上げて、藁で縛つた五匁玉から、少し馬糞臭いのを器用につまみ上げるのでした。
— 敵持ち 『錢形平次捕物控』 青空文庫
中を開けて見ると、粉煙草が少々、薩摩や國府でもあることか、これは刻の荒い、色の黒い、少し馬糞臭い地煙草ではありませんか。
— 碁敵 『錢形平次捕物控』 青空文庫
その煙草が馬糞臭い鬼殺しでもあることか、プーンと名香の匂ひのする上葉だ。
— お登世の戀人 『錢形平次捕物控』 青空文庫