身寄り
みより
名詞
標準
relative
文例 · 用例
十五六の小娘は藤江といって、これもなかなか容貌がいいんですけれど、行者のほんとうの妹か身寄りの者か、そこはよく判らないそうです。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
今日御囘向をたのみまゐらする佛と申すは、わが身寄りでも無し、敵でもなし、味方でも無し、罪なくして相果てたる紀之介といふ馬士でござる。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
小沢は両親も身寄りもない孤独な男だったが、それでも応召前は天下茶屋のアパートに住んでたのだから、今夜、大阪駅に著くと、背中の荷物は濡れないように(また、雨の中を背負って行く邪魔でもあったので)駅の一時預けにして、まず天下茶屋のアパートへ行ってみた。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
両親をはやく失って、ほかに身寄りもなく、姉妹二人切りの淋しい暮しだった。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
店の旧取引先か遊び仲間の知友以外に京都には身寄りらしいものは一人も無かった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
また五十も過ぎて身寄りとは悉く仲違ひをしてしまひ、子供一人ない薄倖な身の上を彼女自身潜在意識的に感じて来て、女の末年の愛を何ものかに向つて寄せずにはゐられなくなつた性情の自然の経過が、いくらかこんなことでゝもこゝに現はれたのではないかと、憐れにも感じ、つく/″\老婢の身体を眺めやつた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
ぜひとも御相談いたしたく、ほかにたのむ身寄りもございませぬゆえ、厚かましいとは存じながら、お願い。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
私はその火が身寄りの者の死骸を焼いている火だということを知った。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
作例 · 標準
天涯孤独の彼は、この町に身寄りが一人もいない。
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遠くの親戚よりも、近くの身寄りのない老人を助けるべきだ。
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戦争で家を失い、身寄りを求めて全国を歩き回った。
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