藁葺き
わらぶき
名詞
標準
straw-thatching
文例 · 用例
戸数五百に足らぬ一筋町の東の外れに石橋あり、それを渡れば商家でもなく百姓家でもない藁葺き屋根の左右|両側に建ち並ぶこと一丁ばかり、そこに八幡宮ありて、その鳥居の前からが片側町、三角餅の茶店はこの外れにあるなり。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
うしろに小高き山を負いて、その裾の低地に藁葺きの炭焼小屋。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
今は銀行となつたが、もとはやはり姻戚の阿波の藍玉屋の生鼠壁の隣に越太夫といふ義太夫の師匠が何時も気軽な肩肌ぬぎの婆さんと差向ひで、大きな大きな提燈を張り代へながら、極彩色で牡丹に唐獅子や、桜のちらしなどをよく描いてゐた藁葺きの小店と、それと相対して同じ様な生鼠壁の旧家が二つ並んでゐる。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
むさし屋の女の云った通り、近所に遠い畑のなかに二軒の藁葺き屋根が隣り合っていて、外には型ばかりの低い垣根が結いまわしてあった。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
藁葺きの家が何軒も立ち並んだ一構えが柞の林に囲まれて、それに夕日がかっとさしているところに通りかかった。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
今は銀行となつたが、もとはやはり姻戚の阿波の藍玉屋の生鼠壁の隣に越太夫という義太夫の師匠が何時も氣輕な肩肌ぬぎの婆さんと差向ひで、大きな大きな提燈を張り代へながら、極彩色で牡丹に唐獅子や、櫻のちらしなどをよく描いてゐた藁葺きの小店と、それと相對して同じ樣な生鼠壁の舊家が二つ並んでゐる。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
藁葺きの古びたる二重家体。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫
藁葺きの、大なれども汚き百姓家。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
作例 · 標準
合掌造りの家は、見事な藁葺きの屋根が特徴だ。
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昔の日本の風景には、藁葺きの家が溶け込んでいた。
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藁葺き屋根の家は夏は涼しく、冬は暖かいと聞いている。
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