槃荼
槃荼
名詞
標準
文例 · 用例
来れる二個の眷属は三界無宿の非人にて、魔道に籍ある屠犬児、鳩槃荼、※舎闍を引従え、五尺に足らざる婦人ながら、殺気|勃々天を衝きて、右の悪鬼に襖を開けさせ、左の夜叉に燭を持たせ、栄華の空より墜落して、火宅の苦患を嘗めつつある綾子を犯す乞食お丹、自堕落の態引替えて悪魔の風采凜々たり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
(シリクダ長老の偈)電は槃荼婆山の岩に墜つ我も坐らむその電を我竹叢の中にありて甘き乳糜を喫し、好く諸蘊を思念し心を遠離に専らにして、嶺を占得せん。
— 北原白秋 『風隠集』 青空文庫