口にのぼせる
くちにのぼせる
表現動詞-一段
標準
to talk about (something)
文例 · 用例
固より彼等がそんな不躾な考へを口にのぼせる人達でなかつたことは言ふまでもないが、またそれだけに、婚姻といふ想像に何の期待も何の不安も感ぜぬ、殆ど徹底した冷たい心の持主であつたのは事実である。
— 神西清 『垂水』 青空文庫
それだのに、今夜多計代は金のことに絡めて伸子の「何とか主義」と、さも、あるところからは何でもとる主義がこの世の中にあるように、それが共産主義だとでもいうように、世界の一定の人々の間に流布している無知な偏見を平気で口にのぼせることは、金という現実的なきっかけがあるだけに伸子をまじめにおこらせた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
まだほんの子供のくせに、もういろんなことを知っていて、そのうえ、平気でそれを口にのぼせるのである。
— WIE JAPPE UND DO ESCOBAR SICH PRUGELTEN 『なぐり合い』 青空文庫
異常な武勇談を口にのぼせると、彼の顔は輝いてきた。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
親思いということも、同志の老人達がよく口にのぼせる所であった。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
作例 · 標準
彼の昔の失敗を今さら口にのぼせるのはよそう。
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恩師の名前を口にのぼせるたびに、当時の厳しい稽古を思い出す。
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親戚が集まると、いつも誰かしらの噂が口にのぼされる。
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