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きょ
名詞
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標準
文例 · 用例
人間の夢の中に、蛇や蜥蜴やの爬蟲類が、最も普通にしばしば現はれるのは、フロイドの言ふ如く性慾の表象でなく、おそらく人類の發生期に於て、それらの怪な爬蟲類が地球上に繁盛し、憐れな頼りない弱者であつた我等の先祖を、絶えず脅かしてゐた爲であらう。
萩原朔太郎 青空文庫
だれがそこで唱つてゐるのだれがそこでしんみりと聽いてゐるのああこのまつ黒な憂鬱の闇のなかでべつたりと壁にすひついておそろしい大の風琴を彈くのはだれですか宗教のはげしい感情 そのふるへけいれんするぱいぷおるがん れくれえむ!
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
僕等は電光の森かげから夕闇のくる地平の方から烟の淡じろい影のやうでしだいにちかづく像をおぼえたなにかの妖しい相貌に見える魔物の迫れる恐れをかんじた。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
この日中を通つてゐる重の逞ましい機械をみよ黝鐵の油ぎつたものすごい頑固な體だ地面をどつしりと壓へつけるきな集團の動力機械だ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
いま日中を通行する黝鐵の凄く油ぎつた重の逞ましい機械をみよこの兇逞な機械の踏み行くところどこでも風景は褪色し空氣は黄ばみ意志は重たく壓倒される。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
涅槃は熱帶の夜明けにひらく大の美しい蓮華の花かふしぎな幻想のまらりや熱かわたしは宗教の祕密をおそれるああかの神祕なるひとつのいめえぢ――「美しき死」への誘惑。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
ああこの眞黒な憂鬱の闇のなかでべつたりと壁に吸ひついておそろしい大の風琴を彈くのはだれですか。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
僕等は白蟻の卵のやうに大な建築の柱の下でうぢうぢとして仕事をしてゐる。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫