心思
しんし
名詞
標準
文例 · 用例
これが「或る青年の夢」を貫く中心思想である。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
孔先生こそ生まれながらの聖人というものではないか、しかも自ら「学ぶ外なし」と言われて、生まれながらの聖では不足とされ、「思えども益無かりき」と語られたではないか、煩悶あればいよいよ学ぶべし、懊悩あれば尚更学ぶべし、およそ心思・智慮・行為・動作に滞るところがあれば、それは即ち困である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
そしてもしこう云う試をして、誰かが中心思潮となっている論説を覆して、更にその聴衆に、新な出発点と結論とを与えたら、それはたしかに、キザたっぷりなことではあるが、しかし一つの驚歎すべき結果をもたらしたと云ってよかろう。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
江戸幕府の中心思想は、封建的農業主義である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
一は二宮流の勤儉貯蓄を中心思想とする消極的のもの、一は現在既に漸く農業そのものに絶望せんとしつつある青年子弟に自覺を促して、それによつて萎靡を極めてゐる農業と、沈滯を來してゐる最小自治區とに新精神を與へんとする積極的のもの。
— 石川啄木 『農村の中等階級』 青空文庫
「けれど、貴方は内心思っていらっしゃる、他の事を!
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
それはあるひは文壇の中心思想に接触してゐないとか、書いてあることが零細で内容らしい内容を持つてゐないとか、さういふ非難はあるかも知れないけれども、その物を見る眼の精確さは?
— 田山録弥 『三月の創作』 青空文庫
人心の憧がれ向ふ高大の理想は神の愛なりといふ中心思想を基として、幾多の傑作あり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫