幻辞.com

棠陰

棠陰
名詞
1
標準
文例 · 用例
たとえば万治二年中川喜雲著『私可多咄』五に『棠陰比事』を引いて、呉の張挙|訟えを聞くに、夫を殺し家を焼き、妾夫火事で焼け死んだという妻の言を夫の親類受け付けず。
猪に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
一方に私は不勉強で英語が出来ませんでしたので、外国の探偵ものを探して読む勇気もなく、棠陰比事や雨月物語なぞの存在も知らないままに又もイライラを続けておりますと、そのうちにフトした動機から宗教に凝りはじめました。
夢野久作 涙香・ポー・それから 青空文庫
棠陰比事、桜陰比事といった、比事物の古書は案外役に立つ、私は盛んに利用するが、種の出所を必ず明記しているので、かつて文句は来たことはない。
野村胡堂 銭形平次打明け話 青空文庫
桜陰比事は井原西鶴の作と言われるが、名文であるに相違ないとしても、棠陰比事ほどの材料はないようである。
野村胡堂 銭形平次打明け話 青空文庫
特にその首と屍のことは「棠陰比事」の『從事函首』から出て居ることは明白である。
尾佐竹猛校訂 大岡政談 青空文庫
宋の時代、十三世紀のはじめに書かれた「棠陰比事」に「従事凾首」という、面白い話がある。
江戸川乱歩 探偵小説の「謎」 青空文庫
印刷出版されたこの種の本で最も古いのは中国の宋の時代の「棠陰比事」を和訳して平仮名で書いた「棠陰比事物語」(慶安二年、一六四九年)である。
江戸川乱歩 探偵小説の「謎」 青空文庫
棠陰比事」の原本のままの覆刻はもっと早くから行われていた。
江戸川乱歩 探偵小説の「謎」 青空文庫