堪忍袋
かんにんぶくろ
名詞
標準
one's store of patience
文例 · 用例
息子も可哀そうだし、近所も迷惑だ」 長屋のひとりが堪忍袋の緒を切ってこう云い出すと、長屋一同もすぐに同意した。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
そうしたら何ぼ英国だって堪忍袋の緒を切るに違いないだろうということになったんですが、生憎、その爆薬だけが足りないので、こうして汽車で先まわりをして御無理をお願いに伺ったんです」 青年はいつの間にか雄弁になっていた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
博士も、堪忍袋の緒を切らせ、ビールの酔いもさめて蒼くなっていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
八月十八日の政変以来、隠忍に隠忍を重ねて来た長藩も、遂に堪忍袋の緒を切つたのである。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
仁右衛門が自分でも分らない事を寝言のようにいうのを、始めの間は聞き直したり、補ったりしていたが、やがて場主は堪忍袋を切らしたという風にこう怒鳴ったのだ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
とうとう当局では堪忍袋の緒を切らして、去る十月中旬、月島のバラックであったかに吏員を派して、片っ端から屋根をメクリ始めた。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
単に横着というばかりでなく、こんなに重い具足櫃はかついだことが無いとか、こんな具足櫃をかつがせて行く侍があるものかとか云うような、あてこすりの文句が一々こっちの痛いところに触るので、今宮さんはいよ/\堪忍袋の緒を切りました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
おれももう堪忍袋の緒が切れた。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言動には本当に腹が立つが、堪忍袋の緒が切れないよう、ぐっとこらえた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「まったく、私の堪忍袋もそろそろ限界だ!」と、部長は机を叩いて怒鳴った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
長年の介護生活で、彼女の堪忍袋は少しずつ軽くなっていった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
子供のわがままを聞きすぎると、自分の堪忍袋が破裂しそうになる時がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash