課目
かもく
名詞
標準
文例 · 用例
工学部の課目中に物理実験を加えるようになったのも同君並びに同志の諸氏の考えが導因となったもののように記憶するが、この点は筆者の思い違いかもしれない。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
正常の教程課目として教わったことで後年直接そのままに役に立ったことは比較的わずかで教程以外に直接先生方から受けた実例教育の外には自分の勝手で自修したことだけが骨身に沁みて生涯の指導原理になっているような気がする。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
其処でかたはらへ又沢山課目書を積んで、此処へ辞書を斜めにして建掛けたものです。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
やがて忘れてな、八時、九時、十時と何事もなく課業を済まして、この十一時が読本の課目なんだ。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
学校では、生理の課目は無かったが、木版刷の「全体新論」や「化学衛生論」を読んでみて、支那の医術は、意識的もしくは無意識的な騙りに過ぎない、という事をいよいよ明確に知らされた。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
この伯母は、女学校の割烹教師上りで、草創時代の女学校とてその他家政に属する課目は何くれとなく教えていた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
後に理科大学物理学科の課目として教わったものが「物理学」だとすると、その基礎になるべき「物理そのもの」とでもいったようなものを、高等学校在学中に田丸先生からみっしり教わったというような気がする。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
以来私に本格的な学問をいろいろとおさせになりましたが、できが悪い課目もなく、またすぐれた深い研究のできたこともありませんでした。
— 絵合 『源氏物語』 青空文庫