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碧々

碧々
名詞
1
標準
文例 · 用例
またそうした、恋の絵巻の染めいろを、自分の眉、碧々とした眼に映してみると、その対照の香り不思議な色合いに、われともなくフローラは、美の泉を見いだしたような気がした。
小栗虫太郎 紅毛傾城 青空文庫
おりからお十三夜の豆名月は、秋空|碧々として澄み渡った中天にさえまさり、宵風そよぐみぎわのあたり月光しぶく弁天の森、池面に銀波金波きらめき散って、座頭の妻の泣く名月の夜は、今がちょうど人の出盛りでした。
明月一夜騒動 右門捕物帖 青空文庫
葉といふ葉は皆黄金の色、曉の光の中で微動もなく、碧々として薄り光澤を流した大天蓋に鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然金色の雲を被て立つ巨人の姿である。
石川啄木 葬列 青空文庫
葉といふ葉は皆黄金の色、暁の光の中で微動もなく、碧々として薄り光沢を流した大天蓋に鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然金色の雲を被て立つ巨人の姿である。
石川啄木 葬列 青空文庫
眼の下|遥かの下界に当たって、碧々と湛えられた大湖水、すなわち諏訪の湖水であって、彼方の岸に壁白く石垣高く聳えているのは三万石は諏訪|因幡守の高島城の天主である。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
いい天気じゃないか」 「きれいな空ですこと、碧々して、本当に小袖にしたいようでございますね」 「水兵の服にはなおよかろう」 「おおいい香!
徳冨蘆花 不如帰 小説 青空文庫
いい天気じゃないか」「きれいな空ですこと、碧々して、本当に小袖にしたいようでございますね」「水兵の服にはなおよかろう」「おおいい香!
徳冨蘆花 小説 不如帰 青空文庫
池の形は八葉蓮華の花の開いたごとく八咫の鏡のうねうねとうねって居るがごとく、そうして湖中の水は澄み返って空の碧々たる色と相映じ全く浄玻璃のごとき光を放って居る。
河口慧海 チベット旅行記 青空文庫