燻蒸
くんじょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
fumigation
文例 · 用例
かうした風物の動きを強く深く樹心に感じた木犀が、その老いて若い生命と縹渺たる想とをみづからの高い匂にこめて、十月末の静かな日の午過ぎ、そのしろがね色の、またこがね色の小さな数々の香炉によつて燃焼し、燻蒸しようとするのだ。
— 薄田泣菫 『木犀の香』 青空文庫
女はさういふ環境のため、殊更堅く、つめたく、寒々と端坐してゐるに相違ないのに、その洞窟のやうに広く冷めたい部屋のなか、その中央に竦むやうに動かずにゐて、女は、なんといふ生き生きとした多彩のものを燻蒸してゐるのであらうか?
— 坂口安吾 『麓』 青空文庫
……隣部屋には秘密の靄を燻蒸する一人の女がゐるのである。
— 坂口安吾 『麓』 青空文庫
一、その夜部屋へひきあげようとすると亭主が、「このごろ南京虫がふえてやりきれぬから、部屋を密閉して燻蒸消毒をするつもりだ。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
ピュネリマという無害の燻蒸薬です」とこたえた。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
それはシャン化物で燻蒸する際に発する水シャン化酸|瓦斯の微量を吸いこむともはや絶対に助からぬ。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
ホテルの支配人は空部屋に燻蒸消毒を施したが、二階の部屋に寝ていた男がわずかばかり階下から洩れて来た瓦斯のために死亡したのである。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
自分の部屋でシャン化の燻蒸を行い、その瓦斯の微量が上の彼の部屋へ洩れて行ったら……その結果はきわめて明瞭である。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
作例 · 標準
倉庫内の穀物を害虫から守るため、定期的な燻蒸が行われる。
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燻蒸作業中は、指定された区域への立ち入りが固く禁じられている。
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「うわっ、すごい煙!今、燻蒸してるのか?」
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