小卓
しょうたく
名詞
標準
文例 · 用例
紳士から二三間離れた小卓には發射されたままの一丁のピストルがのせてあつた。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
そしてその水面に落ちた光線の反射はちようどピストルの載せてあつた小卓の上に強い焦點を印してゐた。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
つまり紳士は自用のピストルを前夜何氣なくその小卓の上に置いて、その朝その銃口から飛び出る彈丸の射程直線上の椅子に腰かけて新聞を讀んでゐたのである。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
すべては階上での出來事で、更に署長の案内で階段を昇ると、ひどく天井の低い廊下へ導かれたが、そこの一隅の小卓の上には電話器が置いてあつて、その傍には銀貨が一つ光つてゐた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
」大天狗は横の小卓から葉巻入をとりあげた。
— 宮沢賢治 『一九三一年度極東ビヂテリアン大会見聞録』 青空文庫
今病床の脇の小卓の上にこの三つの陶器がのせてあるのをつくづくながめていると、この三つの作品のそれぞれの個性がだんだんにはっきり眼についてくる。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
ギャルソンのステファンが、「ヴォアラー・ムシウ」と言って小卓にのせて行く朝食は一日じゅうの大なる楽しみであったことを思い出す。
— 寺田寅彦 『コーヒー哲学序説』 青空文庫
枕上の小卓の上に大型の扁平なピストルが斜めに横たわり、そのわきの水飲みコップの、底にも器壁にも、白い粉薬らしいものがべとべとに着いているのが目についた。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫