客種
きゃくだね
名詞
標準
clientele
文例 · 用例
階段をおりると、明るい広間の人たちの楽しそうな顔が見え、均平は無意識にその中から知った顔を物色するように、瞬間視線を配ったが、ここも客種がかわっていて、何かしら屈托のなさそうな時代の溌剌さがあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
東京銀座のレストラン・モナミのテーブルに倚りかかって、巴里のモンパルナスのキャフェをまざまざと想い浮べることは、店の設備の上からも、客種の違いからも、随分無理な心理の働かせ方なのだが、かの女のロマン性にかかるとそれが易々と出来た。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
現在年寄夫婦が商売しているのだが、士地柄客種が柄悪く荒っぽいので、おとなしい女中はつづかず、といって気性の強い女はこちらがなめられるといった按配で、ほとほと人手に困って売りに出したのだというから、掛け合うと、存外安く造作から道具一切附き三百五十円で譲ってくれた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
現在年寄夫婦が商売しているのだが、土地柄、客種が柄悪く荒っぽいので、大人しい女子衆は続かず、といって気性の強い女はこちらがなめられるといった按配で、ほとほと人手に困って売りに出したのだというから、掛け合うと、案外安く造作から道具|一切附き三百五十円で譲ってくれた。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
すべてこのように日本趣味で、それがかえって面白いと客種も良く、コーヒーだけの客など居辛かった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
女給が変ると、客種も変り、新聞社関係の人がよく来た。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
上等の客種ならぬことは、一見たゞちにわかれど、いざはいり給へと、にはかに猫撫聲出すもをかしや。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
客種はズッと落ちる。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
作例 · 標準
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