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目眩

めまい
名詞
1
標準
文例 · 用例
翁は布団翻のけ、つと起ちあがりて、紀州よ我子よと呼びし時、目眩みてそのまま布団の上に倒れつ、千尋の底に落入りて波わが頭上に砕けしように覚えぬ。
国木田独歩 源おじ 青空文庫
四月の朝の光線が、窓から一ぱいさし込んで、デスクから床の上へ雪崩のやうに落ち散らばつてゐる西原氏の詩稿の書き屑を目眩しく見せた。
岡本かの子 狂童女の戀 青空文庫
さてまた当時において秀吉の威光を背後に負いて、目眩いほどに光り輝いたものは千利休であった。
幸田露伴 骨董 青空文庫
扨又当時に於て秀吉の威光を背後に負ひて、目眩いほどに光り輝いたものは千利休であつた。
幸田露伴 骨董 青空文庫
はるかな下の水面がものおそろしげに白く光り、目眩むばかりだつた。
島木健作 生活の探求 青空文庫
傍に立つてゐるとカツカと顏がほてつて目眩めくやうであつた。
島木健作 生活の探求 青空文庫
彼は今朝、彼女のかすかな腹痛が起って産婆が来た時から、急な金策の為めに寒い冷たい賑かな街の白い道を、あてもなく急いで、彼女に対するあはれみと不安とにいらだちながら、くらくらと目眩に倒れようとして殆んど夕方まで歩きつゞけた自分の姿が目に浮んで来た。
素木しづ かなしみの日より 青空文庫
切立ての銘撰の小袖を着込んで、目眩しいような目容で、あっちへ行って立ったり、こっちへ来て坐ったりしていた。
徳田秋声 新世帯 青空文庫