巡り会う
めぐりあう
動詞
標準
文例 · 用例
これに反して今時の大多数の絵は、最初には自分の本当の感じから出発するとしても、甚だしいソフィスチケーションの迂路を経由して偶然の導くままに思わぬ効果に巡り会うことを目的にして盲捜りに不毛の曠野を彷徨しているような気がする。
— 寺田寅彦 『二科展院展急行瞥見記』 青空文庫
又、柴屋町の揚げ屋で、荒木左衛門と巡り会うて争ふのは、或は「愛護桜」の影響ではあるまいか。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
巡り会うとは、奇しき縁。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫
その上にも、今また、土蔵の中で、親しく巡り会うことのできた――無数の古人の師。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
その男は、余人でもない、由良の伝吉であった――正木作左衛門から託された一言と、餞別の品とを、春日新九郎に渡したい一念で、丹後から京都路へ追いかけて来たが、八方の街道口、宿場、立場へ頼んで、手分けをして尋ねている甲斐もなく、ついに、今もって巡り会うことができない。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
秀吉なども、もし、十六、七歳の頃に、その方どもと巡り会うていたら、かならず汝らの手下に属して、南海|西蛮大明高麗、ひとわたりはぜひ見物しておいたろうに、残念に思う。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
――気をつけておいでなさいね」「なんだ、おら、独りぽッちになるのか」「でもまた、縁があれば、どこかで会う日があるかも知れません――城太郎さんも旅が家、わたしも尋ねるお人に巡り会うまでは旅が住居」「いったい、誰をさがしているの、どんな人?
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
「欣しや、やっと巡り会うたぞやい。
— 火の巻 『宮本武蔵』 青空文庫