分厘
ふんりん異読 ぶんりん・ぶんり
名詞名詞-の形容詞多音語
標準
(not) in the least
文例 · 用例
自分はこれから寝て、明日はまた、次に来る来年の「試験」の準備の道程に覚束ない分厘の歩みを進めるのである。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
「労するといへどもむくひを望まねば、前後せばまらず、左右ひろかるべし、いでさらば、分厘のあらそひに此一身をつながるゝべからず。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
引越しの動機が彼女の発起でないことは、国子はものに堪忍ぶの気象とぼし、この分厘にいたく厭たるころとて、前後の慮なくやめにせばやとひたすら進む。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
五十年来幾度となく死地を脱して斯く生かされて居るのも、あの因業爺が「分厘までも」払わさずには置かぬ心底がまざ/\と読まれます。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
あの男の言い分など、私には分厘も理解できないし、歩み寄るつもりも一切ない。
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彼女の決意は固く、周囲がどれほど説得を試みても分厘の揺らぎも見せなかった。
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敵の罠にかかったと気づいた時にはすでに遅く、勝ち目は分厘も残されていなかった。
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