露知らず
つゆしらず
表現副詞
標準
not knowing at all (that)
文例 · 用例
僕たちにこんなに、きらわれているとは露知らず、かえって皆の人気者、……」「わあ!
— 太宰治 『眉山』 青空文庫
それとは露知らず、さんざん酔払って乗船した帰還団体の誰も彼もは、船がどっちを向いて走っているのか、そんなことは知ろうとしないで、なおも酒壜をかかえて、わあわあ騒いでいた。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
狙うているとは夢露知らずに。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
珈琲だってやがらあ」「コーヒー事とは夢露知らずか」「コニャック持って行きましょか」 とこれは支那人の声らしい。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
節劇の文句じゃ御座んせんが「殺されるとは露知らず」でゲス。
— 夢の久作(夢野久作) 『人間腸詰』 青空文庫
百城様とばかり信じて、牧様の御子息とは露知らず――」 と、いうと、七瀬は、夫への申訳の無さ、娘へ、百城の頼もしさを語った手前として、締めつけられるように胸が苦しくなって来た。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
彼を愛するの資格をわれに求むる事は露知らず、ただ愛せらるべき資格を、わが眼に、わが眉に、わが唇に、さてはわが才に認めてひたすらに渇仰する。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
その部分に、日本人としての「持ち味」を加へればものになるのだが、また少数の芸術家はそれをやつてゐるが、大方の自称文学者は「西洋人にでなければわからない味」なるもの味はひ得ぬ悲しさに、そんなものがあることさへ露知らず、「味のない文学」「味の抜けた戯曲」を書き/\、日本現代劇はこれだと、見得を切つた。
— ――外国文学の『味』―― 『横槍一本』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の犯した過ちを露知らず、平然と暮らしている。
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新しい制度の導入を露知らず、旧来の方法で申請してしまった。
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彼女は夫の不倫を露知らず、幸せな日々を送っていた。
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