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竹杖

たけづえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
……三嶋の宿で護摩の灰に胴卷を拔かれたあとの、あはれはこゝに彌次郎兵衞、のまず、くはずのまず、竹杖にひよろ/\と海道を辿りながら、飛脚が威勢よく飛ぶのを見て、其の滿腹を羨んだのと思ひは齊しい。
泉鏡花 遺稿 青空文庫
私は真先に出会した時は笠を被つて竹杖を突いたまゝはツと息を引いて膝を折つて坐つたて。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
……三嶋の宿で護摩の灰に胴巻を抜かれたあとの、あわれはここに弥次郎兵衛、のまず、くわずのまず、竹杖にひょろひょろと海道を辿りながら、飛脚が威勢よく飛ぶのを見て、その満腹を羨んだのと思いは斉しい。
遺稿 遺稿 青空文庫
)と云うのを聞いて、雲を漕ぐ櫂かと危む竹杖を宙に取って、真俯伏になって、思わずお題目をとなえたと書いています。
泉鏡花 河伯令嬢 青空文庫
私は真先に出会した時は笠を被って竹杖を突いたまま、はッと息を引いて膝を折って坐ったて。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
焼山について休んだ処で、渋茶を汲むのはさだめし皺くたの……然ういへば、来る道の阪一つ、流を近く、崖ぶちの捨石に、竹杖を、ひよろ/\と、猫背へ抽いて、齢、八十にも余んなむ、卒塔婆小町を正で見る婆さんが、ぼやり、うつむいて休んでゐた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
だけれどお前は竹杖では軽すぎると言うほどの豪傑だから持てるだろ」、「ウウン、お父さんに持てんものなら、ボクにも持てん」一郎はあっさりそう言うと四股を踏むようにして山路を登って行く。
田中英光 箱根の山 青空文庫
所謂|蘆竹杖である。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫