横振り
よこふり
名詞
標準
文例 · 用例
雨は横振りになっている、風も出ている。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
お松も笑いながら見ていましたが、いいかげんにして、ひとり船首の方へ歩いて行きましたが、横振りを手すりにつかまって避けながら、いい気持で海を眺めながら、デッキを渡って来て見ると、そこに船長室が見えて、駒井が熱心に何か仕事をしているのが見られます。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
二 佐久間町の丹波屋といふのは、大地主の雜穀屋で、今の主人は忠之助と言つて三十四五の働き盛り、内儀のお俊と眞ツ黒になつて働いて居りますが、世帶の大綱は、隱居の忠左衞門が握つたきり、その日の賣上にまで眼を通して、錢箱の鍵も伜に渡さないといふ、院中の專横振りでした。
— 正月の香り 『錢形平次捕物控』 青空文庫