鞏
鞏
名詞
標準
文例 · 用例
それから二三日たって、そのフランドンの豚は、どさりと上から落ちて来た一かたまりのたべ物から、(大学生諸君、意志を鞏固にもち給え。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
明史外国伝西南方のやゝ詳なるは、鄭和に随行したる鞏珍の著わせる西洋番国志を採りたるに本づく歟という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
呉江の邑丞鞏徳、蘇州府の命を以て史彬が家に至り、官を奪い、且曰く、聞く君が家|建文皇帝をかしずくと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
そして氣が張れば愈其の自覺の核心を鞏固にし、長養する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
微力なる私の土地解放で崩壊したり動揺する様な確信であるならば其の根柢が空虚なる為で決して充分に鞏固なるものでない証拠ではあるまいか。
— 有島武郎 『狩太農場の解放』 青空文庫
その証拠には糞尿を洩らしているし、鞏膜に溢血点が現われている。
— 小栗虫太郎 『聖アレキセイ寺院の惨劇』 青空文庫
鈍い、黄味がかった盲人の鞏膜のような、しかし、ぼやついたその靄の奥には、いつでも踏みこらえるような不思議な力がこもっていた。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
時にはまた、あの恐るべき打撃のために、却て獨立の意志が鞏固になつたといふことのために、彼女の悔は再び假面をかぶつて自ら安んじようと試みることもあつた。
— 水野仙子 『悔』 青空文庫