切り結ぶ
きりむすぶ
動詞-五段-バ行動詞-自動詞
標準
to cross swords (with)
文例 · 用例
柿崎隊と典厩隊との白兵戦は川中島の静寂を破り、突き合う槍の響き、切り結ぶ太刀の音凄じく、剣槍の閃きが悽愴を極めた。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
さうして、ある点へ来ると、此二つのものが火花を散らして切り結ぶ関門があると予想してゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
喚き声、罵り声、悲鳴、呻吟、剣と剣と触れ合う音、太刀と太刀と切り結ぶ音、ワッワッと云う大叫喊が、瞬時に町を引っ包んだ。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
カテリーナは泣き泣き離舎へ逃れると、寝台へ身を投げて、切り結ぶ刄音を聞くまいとして耳を蔽うた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
はっしはっしと切り結ぶと云う陰惨ごとはどうにも性分にはあわないながら、売りものには花をそえて、変転自在でなければならぬ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
そうして、ある点へ来ると、この二つのものが火花を散らして切り結ぶ関門があると予想していた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
文錦やさしき眉に切り結ぶ火花の相手が、相手にならぬと見下げられれば、手を出す必要はない。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
(切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫