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頭初

とうしょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
碁の頭初の布局まことに網罟に似たり。
幸田露伴 囲碁雑考 青空文庫
柏軒は幕府に仕へて頭初より奥詰を拝した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
この作家のものは「千一夜物語」以来――だからおそらく頭初からだらう――僕は愛読しつゞけてゐる。
牧野信一 エハガキの激賞文 青空文庫
私は、この章の頭初に於て、人間はあまりに精神生活を過重評価したことを述べた。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
なんですかい、その、大鍋の泊り客で武州小金井の穀屋の番頭初太郎てえのが、夜中にひょっこり起き上がって、戸惑いでもしたってえのかい。
宙に浮く屍骸 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
小金井宿の穀屋の番頭初太郎は、その朝江戸へ出て来たばかりだった。
宙に浮く屍骸 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
」 語り終って、ぴょこりと頭を低げた小金井穀屋の番頭初太郎を、釘抜藤吉の針のような視線が、凝っと見据えていた。
宙に浮く屍骸 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
それよりもよいのは、寄進された品目をいつも頭初に書いて、感謝してゐる率直な表現だ。
――よく生きよとの―― 尼たちへの消息 青空文庫