墓穴
ぼけつ異読 はかあな
名詞頻度ランク #34852 · 青空 283 例
標準
grave (pit)
文例 · 用例
村民は老いて墓穴に入るまで、がつ/\鍬を手にして働かねばならなかった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
頭の上の眞黒に繁つた枝から水がぼた/\落ちる、墓穴のやうな溪底では水の激して流れる音が悽く響く。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
壊された壁の下から鍬を引っぱり出して、彼は、親爺の墓穴を掘りに行った。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
こういう墓穴のような世界で難行苦行の六日を過ごした後に出て見た尾張町の夜の灯は世にも美しく見えないわけに行かなかったであろう。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
墓穴のそばに突きさした鋤の柄にからすが止まると墓掘りが憎さげにそれを追う。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
・遠山の雪のひかるや旅立つとする・影も春めいた草鞋をはきかへる・春がきてゐる土を掘る墓穴 これだけの質草はあつてうどんと酒・みちはいつしか咲いてゐるものがちらほら 三月九日春光うらゝかなり、陽はあたゝかく風はさむい。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
晩の御馳走は、蛙の焼串、小さい子供の指を詰めた蝮の皮、天狗茸と二十日鼠のしめった鼻と青虫の五臓とで作ったサラダ、飲み物は、沼の女の作った青みどろのお酒と、墓穴から出来る硝酸酒とでした。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
結局して、自分は一個の廃人にすぎないだらうといふことが、厭らしい必然感で、私の心を墓穴の底にひきずり込む。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の夜、彼は人目を避けるようにして森の奥深くで密かに墓穴を掘り始めた。
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発掘現場からは、古代の人々が丁寧に埋葬されたと思われるいくつもの墓穴が見つかった。
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彼は自分の過去を葬り去るかのように、古い手紙を束ねて庭の墓穴に投げ込んだ。
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ウィキペディア
墓穴(はかあな、英:Grave)は、死体(通常は人の死体だが、動物の場合もある)が埋葬される場所である。墓穴は通常、墓地や共同墓地等、埋葬のために特別に設けられた地域にある。
出典: 墓穴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0