甘汁
あまじる
名詞
標準
文例 · 用例
甘汁の出る割れ目が方々にあるんだけれど、汁はみな綺麗に嘗めてあるんだよ。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
甘汁をこんなに綺麗に嘗めたやつは何だろう」 お美代はソッとあたりの草叢を見まわした。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
それは、蟻の一族が、油蟲の一族を育てふやしてその甘汁を吸ひ取るのと變りがなかつた。
— 下村千秋 『天國の記録』 青空文庫
それにはなんと 書いてある――はじめ笛の音 きこえた時にゃ、牛のはらわた 食いかくような、林檎の甘汁 しぼり出すような、冷蔵箱のふた 取るような、うまそうな匂いが ぷんぷんたった。
— ロバアト・ブラウニング 『魔法の笛』 青空文庫
食おうにもほとんど甘汁なく、粒のような小い貧弱な実の生る今日いうかのタチバナの如きは決して彼れの目的物では無かった筈だ。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫