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戦がす

そよがす
動詞
1
標準
文例 · 用例
此の軽いものを戦がすほどの風もない、夏の日盛の物静けさ、其の癖、こんな時は譬ひ耳を押つけて聞いても、金魚の鰭の、水を掻く音さへせぬのである。
泉鏡花 蠅を憎む記 青空文庫
元就は合戦がすむと、古来此の島には、決して死人を埋葬しないことになっているので、戦死者の死骸は尽く対岸の大野に送らせ、潮水で社殿を洗い、元就は三子を伴って斎戒して、社前に詣で、此の大勝を得たことを奉謝している。
菊池寛 厳島合戦 青空文庫
草の葉を戦がす風もない。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
空中戦がすっかりすんでしまうと、丁坊は身体を寝台の上によこにしているのが退屈になった。
海野十三 大空魔艦 青空文庫
三 京都へ帰って後、敵の大将の宗任はすぐに首を切られるはずでしたけれど、義家は、「戦がすんでしまえば、もう敵も味方もない。
楠山正雄 八幡太郎 青空文庫
戦がすんだら、太東岬に弔魂碑を建てようよ。
平田晋策 昭和遊撃隊 青空文庫
然しその翌朝になると戦がすんだと見えて、一匹残らず退いてしまひ、死骸もみんな奇麗に片づけてしまひました。
石川三四郎 農民自治の理論と実際 青空文庫
テニスのデヴィス・カップ戦がすんだあと、S選手と女流ピアニストのTがベルリンから遊びに来ていたところへ石黒がやってきたら、SとTが顔色を変えて石黒をやっつけはじめた。
久生十蘭 予言 青空文庫