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赤椿

あかつばき
名詞
1
標準
文例 · 用例
四月も末近く、紫木蓮の花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり、蘇枋の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出す。
寺田寅彦 五月の唯物観 青空文庫
朱色の罌粟や赤椿などは前者の例であり、紫色の金魚草やロベリアなどは後者の例である。
寺田寅彦 雑記帳より(2) 青空文庫
藪の中に一本大きな赤椿があって、鵯の渡る頃は、落ち散る花を笹の枝に貫いて戦遊びの陣屋を飾った。
寺田寅彦 森の絵 青空文庫
そうして赤椿黄色山吹紫ニムレテ咲ケルハタテタテノ花という一首の歌を書きその横に年月を書き、それで出来上った。
正岡子規 病牀苦語 青空文庫
沈丁花や赤椿が、竹筒に插される。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
植えた木には、樒や寒中から咲く赤椿など。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
沈丁花、赤椿の枝が墓前の竹筒や土に插してある。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
造花また赤を好むや赤椿小説に書く女より椿艶椿艶これに対して老一人 折節山田徳兵衛君から女人形を送つて来た。
高浜虚子 椿子物語 青空文庫