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名詞
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標準
文例 · 用例
子供達は、喜び、うめき声を出したりしながら、互いに手をかきむしり合って、携えて来た琺引きの洗面器へ残飯をかきこんだ。
黒島伝治 渦巻ける烏の群 青空文庫
子供達は、そこから、琺引きの洗面器を抱えて毎日やって来た。
黒島伝治 渦巻ける烏の群 青空文庫
その中の一つの琺質の壁に蔦の蔓が張り付いている三階建の、多少住み古した跡はあるが、間に合せ建ではないそのポーチに小さく貸間ありと紙札が貼ってあった。
岡本かの子 河明り 青空文庫
枕元には琺質の鍋だの西洋皿だのが狼藉としてゐて、その間に墨の桐箱と墨の塗沫された画仙紙の上に水筆が転がつてゐた。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
普通の琺引きの鉢形の洗面盤に湯を半分くらい入れる。
寺田寅彦 日常身辺の物理的諸問題 青空文庫
そうしてやはり琺引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き、そうしてコップの円筒面を鉢の縁辺に軽く接触させる。
寺田寅彦 日常身辺の物理的諸問題 青空文庫
鮮明な玲な、みがきにみがいたような太陽の光、しかもそれが自分ひとりに向かって放射されているように、自分の周囲がまぼしく明るい。
伊藤左千夫 落穂 青空文庫
わが熱き炎の都、都なる煉瓦の沙漠、沙漠なる硫黄の海の広小路、そのただなかに、饑ゑにたるトリイトン神の立像、水涸れ果てし噴水の大水盤の繞には、白琺の石の級ただ照り渇き痺れたる。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫