終わりまで
おわりまで
表現
標準
to the end
文例 · 用例
ピアノの音はこの物語の終わりまでつづいて行った。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
疲労または倦怠が一たんそうしたものに変わったが最後、いつも私は終わりまでその犠牲になり通さなければならないのだった。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
始めから終わりまで繰り返さるる怒濤の実写も実に印象の強く深い見ものである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
始めから終わりまで道に迷い通しに迷って、無用な労力を浪費するばかりで、結局目的地の見当もつかずに日が暮れてしまうのがおちであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
それでこのような参照用の大部なものを、骨折って始めから終わりまで漫然と読み通し暗唱したところで、すでになんらかの「題目」を持っていない学生にとってはきわめて効果の薄い骨折り損になりやすいものである。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
そうしてまず、始めから終わりまで見た後の自分の印象からいうと、それほどいやで見ていられないような場面や、退屈で腹の立つような長町場もない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
縁側で新聞が読めるか読めないかというくらいの明るさの時刻が開花時で、開き始めから開き終わりまでの時間の長さは五分と十分の間にある。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
秋は黄褐色、冬は灰鼠の色に、春先は暗紫色になり、そして春の終わりから夏の終わりまでは一色の緑を刷く雑木林の丘だった。
— 佐左木俊郎 『或る部落の五つの話』 青空文庫