皀莢
さいかち異読 サイカチ
名詞
標準
honey locust (Gleditsia japonica)
文例 · 用例
皀莢のやうで更に小さい柔かな葉が繁つて花はふさふさと幾つも空を向いて立つてゐる。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
あとで聞いたら雲實とも黄皀莢ともいふ花であつた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
四十五 さて車夫の峯松が、欺いて連れ出しましたお藤と云う彼の婦人を、皀莢滝の谷間へ追込みましたので、お藤は勝手は知らず、足を蹈外して真逆さまに落ちましたが、御案内の通り彼の折田の谷は余程深うございまして、下には所々に巨岩が有りまして、これへ山田川の流れが衝って渦を巻いて落します。
— 三遊亭圓朝 『霧陰伊香保湯煙』 青空文庫
前面には皀莢滝と申します大滝が有りまして、ドウードッと云うすさまじい水音でございます。
— 三遊亭圓朝 『霧陰伊香保湯煙』 青空文庫
山のなかに成長して樹木も半分友だちのような三人には、そこの河岸に莢をたれた皀莢の樹がある、ここの崖の上に枝の細い棗の樹があると、指して言うことができた。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
わが父三たび家を徒して、終に燕息の地を大久保村に卜せられし時、衡門の傍なる皀莢の樹陰に茅葺の廃屋ありて住むものもなかりしを、折から久斎が老母重き病に伏したりと聞き、わが母上ここに引取り、やがて野辺のおくりをもなさしめ玉ひけり。
— 永井荷風 『礫川記』 青空文庫
わが父三たび家を徙して、終に燕息の地を大久保村に卜せられし時、衡門の傍なる皀莢の樹陰に茅葺の廃屋ありて住むものもなかりしを、折から久斎が老母重き病に伏したりと聞き、わが母上ここに引取り、やがて野辺のおくりをもなさしめ玉ひけり。
— 永井荷風 『礫川記』 青空文庫
この時もまた家族を伴わず長男文豹と二、三の門人を従えて東京に来り、駿河台皀莢阪下の官舎に入った。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
秋になると、皀莢の大きな実が木から落ちてくる。
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皀莢の木は、その独特の形状で庭園に趣を添える。
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皀莢の種子は、昔はお守りとして使われていたという。
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