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襷掛け

たすきがけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
あの常さんて男、何といういやな人でしょう」 民子は襷掛け僕はシャツに肩を脱いで一心に採って三時間ばかりの間に七分通り片づけてしまった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
緋鹿子の襷掛けで、二の腕まで露呈に白い、いささかも黒人らしくなかったと聞いている。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
その傍に立った丸髷の新婦が甲斐甲斐しく襷掛けをして新郎のために鬚を剃ってやっている光景がちらと眼前に展開した。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
何、……紡績らしい絣の一枚着に、めりんす友染と、繻子の幅狭な帯をお太鼓に、上から紐でしめて、褪せた桃色の襷掛け……などと言うより、腕露呈に、肱を一杯に張って、片脇に盥を抱えた……と言う方が早い。
泉鏡花 夫人利生記 青空文庫
OSはマイクロソフトかサンタクルズオペレーションと、互いにしのぎを削るはずのライバルを襷掛けに組み合わせて、果たして一つのまとまった構想たりうるのかと最初から首を傾けさせる要素はあった。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
父は此様な人だし、母は――私の子供の時分の母は、手拭を姉様冠りにして襷掛けで能くクレクレ働く人だった。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
其頃の事を誰に聞いても、皆|阿母さんは能く辛抱なすったとばかりで、其他に何も言わぬから、私の記憶に残る其時分の母は、何時迄経っても矢張り手拭を姉様冠りにして、襷掛けで能くクレクレ働く人で、格別|如何いう人という事もない。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
まあちやんの姿も紺飛白の單衣に襷掛けで働いて居た時とは違つて、洗ひ晒しの半纏は何となく淋し相である。
長塚節 痍のあと 青空文庫