流布本
るふぼん
名詞
標準
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文例 · 用例
流布本太平記巻三十六、細川|相模守清氏叛逆の事を記した段に、「外法成就の志一上人鎌倉より上つて」云祇尼天に足利義詮を祈殺そうとの願状を奉ったのである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
藏原伸二郎卷尾に この書の中にある詩篇は、初版「青猫」を始め、新潮社版の「蝶を夢む」第一書房版の「萩原朔太郎詩集」その他既刊の詩集中にも散在し、夫夫少し宛詩句や組方を異にしてゐるが、この「定本」のものが本當であり、流布本に於ける誤植一切を訂正し、併せてその未熟個所を定則に改定した。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
その時蔵書丈は売らずに持つて来たが、歌の本では、橘守部の「心の種」、流布本の「古今集」、詩の本では「唐詩選」があつた。
— 森鴎外 『俳句と云ふもの』 青空文庫
現に昨年あたりから出たものだけでもエンゲルだとか、トラウトマンだとか、シャアデだとか、流布本ばかりでも沢山ある。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
それから作者の伝記の方も、同じように専門的記載が際限も無いのは別として、私は流布本のビイルショウスキイのギョオテ伝を、最も便宜に纏まったものだと認めている。
— 森鴎外 『訳本ファウストについて』 青空文庫
今は定てこれに関する新研究もあらうが、わたくしの此に言ふ所は単に流布本の序跋等に見えてゐる限を反復するに過ぎない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
破提宇子の流布本は、華頂山文庫の蔵本を、明治|戊辰の頃、杞憂道人鵜飼徹定の序文と共に、出版したものである。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
現に予が所蔵の古写本の如きは、流布本と内容を異にする個所が多少ある。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代に広く親しまれたこの物語は、多くの流布本として現代に残っている。
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「写本と流布本を比較することで、物語がどのように変化したのかを研究しています」
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原本は失われてしまったが、質の高い流布本のおかげで全貌を知ることができた。
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