前下がり
まえさがり
名詞
標準
front part low
文例 · 用例
水平に持って歩いていた網を前下がりに取り直し、少し中腰になったまま小刻みの駆け足で走り出した。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
当り前に正しくすこし前下がりに冠るのは、当り前のすこし前下がりの外出の場合であるが、横っチョに冠るのは見もの聞き物に這入る場合、カフェーの中では阿弥陀に冠り、運動遊戯ではうしろ向きにかぶる。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
前上がりと前下がり、あみだ、横被り、中を高くし、あるいは凹まし、あるいはひしゃげてしまい、あるいは几帳面に、あるいはぐしゃぐしゃにつぶす等、種々様々の趣を作り、もって千差万別の人格と相貌とに当てはめて行くところに、人間の大変な神経と注意が払われていると私は思う。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
なにしろ、こんどは、こっちが叩きのめしてやる約束だから……」 冥土へ「おい、ひょろ松……おい、ひょろ松……」 垢染んだ黒羽二重の袷を前下がりに着、へちまなりの図ぬけて大きな顎をぶらぶらさせ、門口に立ちはだかって、白痴が物乞するようなしまりのない声で呼んでいるのが、顎十郎。
— 三人目 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
突つ込むやうに、前下がりに斬つた傷だ」 据物斬りの口傳を平次は聽覺えて居たのです。
— 五つの命 『錢形平次捕物控』 青空文庫
突っ込むように、前下がりに斬った傷だ」 据物斬りの口伝を平次は聴き覚えていたのです。
— 五つの命 『銭形平次捕物控』 青空文庫
武蔵の左の肩が―― その時、前下がりに躱った。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
このスカートはデザインが前下がりになっていて、モダンな印象を与える。
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美容院で、首元をスッキリさせた大人っぽい前下がりのボブにしてもらった。
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前下がりのデザインのワンピースは、歩くたびに裾が揺れてエレガントに見える。
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