鼻声
はなごえ異読 びせい
名詞名詞-の形容詞
標準
nasal voice
文例 · 用例
」 すると、僕のパートナーは陽気な鼻声をだして、「――………気に入った。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
その後都へ出て洋画の展覧会を見たりする時には、どうかすると中学時代の事を思い出し、同時にあの絵の具の特有な臭気と当時かきながら口癖に鼻声で歌ったある唱歌とを思い出した、そうして再びこの享楽にふけりたいという欲望がかなり強く刺激されるのであった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
それは妙に押しつぶされたような鼻声ではあったが、ともかくも文学士の特徴ある「ラアヽ」などの抑揚をかなり忠実に再現したので、講堂の中からは自然な感嘆の声とおさえつけた笑声とが一時に沸きあがった。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
千歳が、明日の朝の箱根行きの仕度をしに部屋へ引取ろうとすると、仲子は鼻声で言った。
— 岡本かの子 『呼ばれし乙女』 青空文庫
だが蓑吉は一わたり玩具をいじり廻して仕舞うと鼻声になり「何か呉れない。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
」 扉を開けた出会頭に、爺やが傍に、供が続いて突立った忘八の紳士が、我がために髪を結って化粧したお澄の姿に、満悦らしい鼻声を出した。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
」 と、鼻声で言いながら、ハナヤへはいって来た十七、八の、鼻の頭の真赤な男の方へ、視線を移さねばならない。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
とさすが快活な男も少し鼻声になりながらなお酔に紛らして勢よく云う。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
作例 · 標準
風邪を引くと、いつも鼻声になってしまう。
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彼の鼻声での歌い方は、独特の魅力がある。
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「なんだか鼻声だね、大丈夫?」と母親が心配そうに尋ねた。
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