桟留
さんとめ
名詞
標準
文例 · 用例
黒船の加比丹を、紅毛の不可思議国を、色赤きびいどろを、匂鋭きあんじやべいいる、南蛮の桟留縞を、はた、阿刺吉、珍※の酒を。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
……」四「※世間が詰まれば、真鍮ぎせるが、銀になるやら、桟留袴は、丹後になりやす。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
※泊まり泊まりで酒さえ飲めば、大目|桟留着た心…… などと、欲のない歌など唄う奴もある。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
長「フヽヽ其の桟留縞の布子に、それで宜い、袴は白桟の御本手縞か、変な姿だ、ハヽヽ、のう足袋だけ新しいのを持たしてやれ。
— 三遊亭円朝 『にゆう』 青空文庫
耶蘇の弟子で一番耶蘇が生前中鍾愛したと云はるゝ聖トーマス(Saint Thomas)一派の耶蘇教徒が、何時頃よりか知りませぬが、滄海の一粟のやうに、印度人の間に昔からポツンと存在して居つた地方で、此の教徒の居つた地方から産出した織物は徳川時代に我が國にも桟留織と稱する布の一種です。
— 榊亮三郎 『金剛智三藏と將軍米准那』 青空文庫
」 種員は桟留の一つ提を腰に下げて席を立ちかけたが、その時女中に案内されて梯子段を上って来たのは、何処ぞ問屋の旦那衆かとも思われるような品の好い四十あまりの男であった。
— 永井荷風 『散柳窓夕栄』 青空文庫