寺裏
てらうら
名詞
標準
文例 · 用例
途中、五位鷺の声もきかず、ただ西福寺裏で行逢った、寂しく、あわれな婦を聞くと、兄は深く頷いた。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
われは胸前に合掌して、神よ、詩人も亦汝の預言者なり、その聲は寺裏に法を説く僧侶より大なるべし、我に力あらせ給へ、我心の清きを護り給へと念じたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
一|町ほど来てから急に行く手が明るくなったので、見ると光明寺裏の山の端に、夕月が濃い雲の切れ目から姿を見せたのだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
おなりの順序が決まると、第一に忙しいのは、むろんのことに沿道沿道の警固に当たる面々ですが、それにつづいて多忙をきわめるのは、吉祥寺裏のお鷹べやで、お鷹のご用を承っている鷹匠たちです。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
当時将軍家のおなぐさみ用として用意してあったお鷹べやは、東狩りのときのご用のこの吉祥寺裏と、西狩りの場合のご用の大久保とつごう二カ所あったもので、この二カ所に飼育されている鷹が六十六羽。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
かくて、当日吉祥寺裏のお鷹べやから伴っていった隼は、姫垣、蓬莱、玉津島など名代の名鳥がつごう十二羽。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
遠いだろうとつけていったところが、目と鼻の本願寺裏でした。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
本願寺裏のだんだら団兵衛といわれるおれが、世間に笑われちゃならねえ。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫