来手
きて
名詞
標準
someone who is coming
文例 · 用例
そうすると、名所だ、と云う、浦の、あの、子産石をこぼれる石は、以来手毬の糸が染まって、五彩|燦爛として迸る。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
しかも、そういう縁遠い小姑が二人もいては、永助には嫁の来手があるまいと、永助の独身までが目立ち、ここでは彼の若さも通らなかったわけだ。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
けれどももう三度目には、こんな年増アや小姑のいる家になにが嫁はんの来手がおまっかいなと捨|科白して、ばたばたと帰ってしまった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
しかも、そういう縁遠い小姑が二人もいては、敬吉に嫁の来手もあるまいと二十九歳の敬吉の独身までが目立ち、商売とちがって、ここでは彼の若さも通らなかったわけだ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
文人も亦生活の鞭に引叩かれる為め千篇一律の著述をする事はするが、本来手の仕事でも足の仕事でも眼の仕事でも口の仕事でもなく、一つ/\が尽く頭脳の中枢から産出す仕事であるから、他の職業のように全く同一のものを作り出す事は決して無い。
— 内田魯庵 『駆逐されんとする文人』 青空文庫
都の人はみんな加茂の長者を憎んでいるから、とても婿に来手はあるまいが、旅の人なら私を憎む訳はないのだから、来てくれるかも知れないと、思いましたから、私は召使いの者を街道へ出して、旅の方に来ていただくことにしたのです。
— 菊池寛 『三人兄弟』 青空文庫
「とても来手はねえな。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
人間ならば、音をきかせて、聞えたか否か返答をさせればよいのですが、犬は残念ながら物を言うことが出来ませんから、犬の実験心理学は従来手のつけようのないものとされて居りました。
— 小酒井不木 『新案探偵法』 青空文庫
作例 · 標準
祭りの準備は万端だが、肝心の来手がどれほど集まるかだけが心配だ。
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僻地の直売所ではあるが、新鮮な野菜を求めて遠方からも多くの来手がある。
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買い手も来手もないような古い空き家が、村のあちこちに目立つようになった。
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新装開店の初日は、予想を上回る来手で店内がごった返した。
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