消えてなくなる
きえてなくなる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to die out
文例 · 用例
* * * * 若い者のにわかに消えてなくなる、このごろはその幾人というを知らず大概は軍夫と定まりおれば、吉次もその一人ぞと怪しむ者なく三角餅の茶店のうわさも七十五日|経たぬ間に吉次の名さえ消えてなくなりぬ。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
それが毎日同じ事を繰り返している間にあらゆる興味は蒸発してしまって、すっかり口上を暗記するころには、品物自身はもう頭の中から消えてなくなる。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
ドモ又は俺たち五人の仲間から消えてなくなるのだ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
大正十三年の春の比芝宇田川町を経て三田の方へ往く終電車があると、風呂敷を背負って、息をせかせかとさしている六十位のよぼよぼの婆さんがひょいと乗るので、車掌が切符を切ろうと思っていると、大門と金杉橋の間あたりですうっと消えてなくなるのであった。
— 田中貢太郎 『終電車に乗る妖婆』 青空文庫
しかし人間が理屈なしに消えてなくなる訳のものでありませんから、私はまずこれを猿の仕業と鑑定しました。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
そしてあの『パソコン創世記』も、商売の理屈であっと言う間に消えてなくなるといった過酷な運命を免れ得るのではないか。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
いつか、われわれの書く文章から漢字が一つのこらず消えてなくなる日がやってくる。
— 津野海太郎 『本はどのように消えてゆくのか』 青空文庫
その人の過去はその人が足を停めた時に消えてなくなる。
— 有島武郎 『二つの道』 青空文庫
作例 · 標準
春の陽気に誘われて、庭の片隅に残っていたわずかな残雪もすっかり消えてなくなった。
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グラスの中で弾ける炭酸の泡は、眺めているそばから次々と消えてなくなる。
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山あいの古い集落に伝わる独特な方言も、若者の減少とともに消えてなくなる運命にある。
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