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掛け字

かけじ
名詞
1
標準
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文例 · 用例
父の一昨年うせたる時も、母の去年うせたる時も、心からの介抱に夜るも帯を解き給はず、咳き入るとては背を撫で、寐がへるとては抱起しつ、三月にあまる看病を人手にかけじと思し召の嬉しさ、それのみにても我れは生涯大事にかけねばなるまじき人に、不足らしき素振のありしか。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
千呪陀羅尼 毒ありと疑えばものも食わず、薬もいかでか飲まむ、うつくしき顔したりとて、優しきことをいいたりとて、いつわりの姉にはわれことばもかけじ
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
夫人が云ってる様子は、かの女に云っているのか、独白なのかけじめのつかないような云い方だった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
千呪陀羅尼 毒ありと疑へばものも食はず、薬もいかでか飲まむ、うつくしき顔したりとて、優しきことをいひたりとて、いつはりの姉にはわれことばもかけじ
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
しかし、ともかくあたし、いっそ、やめちまおうかしらとおもう――」「もし、おやめになるなら、なんじゃござんせんか、今度の事件が丁度よいきっかけじゃござんせんか。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
そのかみを今日はかけじと思へども心のうちに物ぞ悲しき 御息所の歌である。
源氏物語 青空文庫
たぶん今頃かけじにでもなってぶら下っていることだろう。
辻潤 だだをこねる 青空文庫
隔てなき心ばかりは通ふとも馴れし袖とはかけじとぞ思ふ 心のかき乱されていたあの夜の名残で、思っただけの平凡な歌より詠まれなかったのであろうと受け取った薫は哀れに思った。
総角 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
茶室には、禅の言葉が書かれた掛け字が飾られていた。
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祖父の書斎には、古い掛け字がいくつか掛かっている。
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この掛け字は、有名な書家が描いたものだと聞いている。
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「あら、この掛け字、趣があるわね」と、彼女は感心していた。
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