黒鹿毛
くろかげ
名詞
標準
dark bay (horse coat color)
文例 · 用例
」黒鹿毛に乗っている青年は、後から声をかけた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
「ほほう、なかなかの名手じゃな」 早くもその蹄の音から余程の上手と察して、何物であろうかとふり返ったその目にくっきりと映ったのは、逞しやかな黒鹿毛に打ち跨った年若い農夫の姿です。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
それまで背の上の主人共々、心地よげに水を浴びていた黒鹿毛が、突然高くふた声三声|嘶くと、背に若者を乗せたまま、抑え切れぬ感興をでも覚えたかのように、さッと岸辺に躍り上がりながら、今し街道を東へ駈けぬけようとしている旅の二騎目ざして、まっしぐらに挑みかかりました。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
――だが不審なのは、それまで殊のほか温順だった黒鹿毛が、なにゆえにかくも狂おしく弾み出したか、その原因が謎でした。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
しかも挑みかかった黒鹿毛がまた、いちだんと不埒なことには、かしこのあたりも颯爽として、いとも見事な牡馬なのです。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
これもやはり御意に召さぬかな」「かれこれ申すなッ、ならば目に物見せてやるわッ」 罵り叫びざまに、さッと大刀抜き払うや否や、もろ手斬りに斬り払ったのは、若者と思いきや、挑みかかった黒鹿毛のうしろ脚です。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
いわれなく恵みをうけると思わば気がすまぬであろうが、これなる黒鹿毛、身共に売ったと思わば、受取れる筈じゃ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
それは雪と岩が、白馬岳の峯頭に浮彫りする黒鹿毛の逸物で、山名の因をなすものだ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
彼は黒鹿毛の馬に乗り、風のように野原を駆け抜けた。
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競走馬の中には、美しい黒鹿毛の馬が数多くいる。
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厩舎には、まだ若い黒鹿毛の子馬が愛らしく顔を出していた。
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ウィキペディア
黒鹿毛 は、馬の毛色のひとつ。黒味がかった赤褐色の毛色である。青鹿毛との区別は比較的難しく、区別しない言語も多い。
出典: 黒鹿毛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0