家庭争議
かていそうぎ
名詞
標準
domestic dispute
文例 · 用例
「神さん」の先生は色魔ということだから、早晩、児子家では、家庭争議があるだろうと専ら噂されている。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
この小さな家庭争議の火花は、どうかすると、飛んでもない破綻にまで走ってしまうこともある。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
一般の御婦人方は何よりも先にこの意味において、その御良人の性行の公明なる審判者たる資格を喪失しておられるので、そのために、いつも、正義と純愛の高潮さるべき場面を、犬も喰わない水掛論や、猫まで逃げ出す家庭争議の場面と化して行かれつつある事はまことに是非もない次第と申上ぐべきでありましょう。
— 夢野久作 『奥様探偵術』 青空文庫
樹明君は夕方に帰宅して、またやつてきた、あの良妻をごまかしたのである、私は家庭争議の起らなかつたことを喜ぶと同時に、君の酒癖を憎まずにはゐられなかつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
夜、街の人々といつしよに飲んだ、可もなく不可もない酒だつた、樹明君から或る家庭争議を聞いた、情痴といふやうな事は私にはよく解らない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
家庭争議を起しちまって、それも啓坊の事なンだけど、君ンところで二三日預かってくンないかねえ……ん、そりゃア困るなア、じゃお蓮さんの所へ置いとくか、ん、新所帯で気の毒だけど、何しろ意地を曲げてしまって、啓坊は可哀想だけど、姉さんがどうしても憎いっていうんだ。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
彼女に内幕をあばかれると、たいがいの名選手が家庭争議を起して、神経衰弱にならざるを得ない。
— 坂口安吾 『投手殺人事件』 青空文庫
手紙の方は家庭争議の種になるし、今更もとの駄墨で描く気はなし、当分のうちは意気|銷沈していた。
— 中谷宇吉郎 『南画を描く話』 青空文庫
作例 · 標準
隣の家から激しい怒鳴り声が聞こえてきたが、どうやら些細なことが原因の家庭争議らしい。
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「またあそこの家、家庭争議? 警察を呼ぶほどの大事にならなきゃいいけど……」
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遺産相続を巡る深刻な家庭争議に発展し、親戚一同が顔を合わせるのも気まずい状況だ。
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